コラム

コラム

「駒落ち考」

 本誌の読者には、大崎善生氏著『将棋の子』を読んだ方は多いだろう。棋士になり 切れずに、奨励会を去らねばならなかった若者たちの生態を綴った一冊だ。  ゴマンといる将棋の天才を競わせて棋士を選び出す。その棋士の中でも一握りの者 がタイト...
コラム

「準備すること」

 みなさんは将棋を指すにあたって、どんな勉強をしていますか?   わたしは以前から詰め将棋を解くには解いていたのですが、正直な話、根気が必要 で地味にキツイこの勉強法があまり好きになれませんでした。いま奨励会で活躍して いる若い子が「...
コラム

『目標』

 10年前に亡くなった某作家のエッセイ集を、今でも時々読み返すことがあります。 その中のお気に入りの一つは「三日坊主にゃ縁がない」。  なかなか素晴らしいタイトルですが、目標を設定して何かをすることがなければ、 三日坊主にはならない・...
コラム

太陽研に出会えて

 私が太陽研に入会したのは1年前でした。それまで、道場で指した事はありました が、研究会などの将棋は指した事がありません。  初めての例会の出席の時はとても緊張していました。そしていざ対局と臨みました が、予定通り?の3連敗。  悔...
コラム

「運営委員長退任!!」

 この3月に運営委員長を退任しました。  会発足以来12年、委員長と副委員長を交互に務めてきましたが、今回は初めて運営 委員からも外れ、運営の実務からは完全に下りた形です。退任理由は、昨年の結婚以 来、日常的に会活動に参加するのが困難...
コラム

王と玉

 対局の作法に、上位者または目上の人がまず王を置き、そのあとで相手が玉を置く、 というのがあります。大抵の人は知っていますが、あまり気にしない人もいます。作 法通りにと思っても、相手が付き合ってくれないとできません。  初対面の場合そ...
コラム

職団戦顛末記 ―将棋フォーカスチームとの対戦―

 3月某日、日本将棋連盟職員の方から電話があり、職団戦F級の一回戦の相手がN HKの将棋フォーカスチームであることを知らされる。動揺。テレビに映るかもしれ ないので問題ないかとの打診があり、承諾する。宝くじに当選した気分。  だが一瞬...
コラム

全題正解者

昔、近代将棋の詰将棋欄が好きだった。全題正解者が掲載されるページが充実して いたからだ。  そもそも詰将棋には根気や忍耐力が必要だが、私はすこし考えてわからないと我慢 できなくて、単行本などの場合はつい答えを見てしまうのであった。その...
コラム

『駒落ち至上主義』

 将棋を楽しむにあたって避けがたい問題の1つに棋力の差がある。その問題を解消 するために、おそらく最も有効な手段が“駒落ち“である。とはいえ現実には駒落ち は敬遠されるケースが多い。  私もそうだがたいていの下手は駒を落とされることへ...
コラム

「今しか書けないこと・・」

 〆切を過ぎても原稿が一行も書けていない、そんな時は最近起こった印象深い出来 事をネタにするのが常套手段。幸か不幸か、というより明らかに不幸なことに、そう いうネタには事欠きません。  社団戦一日目、タダの所に飛車を打ってしまい、同角...